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サッカー「ミュージアム」の素 110 [M@ミュージアムマネージャー]

さあ、いよいよワールドカップだ。
(一日何回これ言ってるだろう?)
日本国中が代表ユニフォ−ムを身に着けて準備完了。
ですね。

でも、しかあーし、キックオフ前に、
いまさら聞けないサッカーのことってあるでしょう?
ね。
へへへ。

で、
「いまさら聞けないサッカーのこと」

サッカーボールのこと
なんでまるいのか。

サッカーのボールって言うと
白黒のボールが
常識だと思っていますよね。
多くの人が
物心ついて蹴ったボールが白黒だというのが普通です。

でも、この白黒ボールは、
1960年代半ばに発明されたボールです。
それまでのボールは
バレーボールを思わせる
長方形の革の張りあわせでした。

さらに以前は、その革の張り合わせ枚数が
もっと少なかったのです。
イングランドでFA(イングランドサッカー協会)ができる以前1830年代、
ラグビーとフットボールがルールで別れる以前の
初期のボールなんて
4枚の革を貼り合わせた楕円形の座布団みたいでした。

革の中身は牛や豚の膀胱を膨らませて使っていました。
膀胱は楕円なんですからボールも楕円だということです。
ラグビーのボールの原型です。

ボールを作っていた職人の奥さんが、
膀胱を口で膨らませていたところ破裂して、
病気に感染して死んでしまい、
そこからその職人さんがゴムのチューブを発明したそうです。
このゴムの内張りの発明で、球形に成型できるようになり、サッカーボールができたということです。

より蹴りやすく、ころがりやすく。
球形になったということです。

英国で産業革命が起こったころ、
各炭鉱労働者でクラブチームが組織され、
サッカーが一般庶民に普及しました。
そして第一次世界大戦をきっかけに、
英国は赤十字活動で薬品とともに
サッカーボールを全世界に送り、
これによって世界的にサッカーが普及しました。

ボールの中のゴムチューブに空気を入れるために
革の外張りには、縫い目がありました。
縫い目を解いて、チューブを取り出して空気を補充して、
縫い目を閉じるということです。
ラグビーボールを思っていただければわかると思います。
形もいびつですし、ヘディングも痛かったと思います。
より球体に近づけるために、外側の張り合わせ枚数が増えていきました。

白黒のサッカーボールは
正五角形12個と正六角形20個を張り合わせて
できています。
これはアルキメデスが発見した
アルキメデス立体と呼ばれているものです。

これを白黒に色分けしたボールにしたのが
西ドイツのダスラー兄弟商会の
アドルフ・ダスラーさんです。
つまりアディダスです。
(お兄さんはヌドルフ・ダスラー=プーマです)

なんで白黒かというと
白黒TV放送がはじまったからです。
茶色いボールだと画面に溶けてしまいます。
このボールの名前は「テルスター」
テレビのスターだからです。
1970年のメキシコワールドカップから
公式球として使われました。

フランス大会で、白黒が青い色になり
さらに、空気のマイクロチップが表面を覆い、
より反発力が強まり、
2002年大会では、
なんだかスゴイデザイン「フィーバーノバ」になりました。

そして、今回のワールドカップでは、
アルキメデス立体ではなく、一体成型で
真球に近いボールが開発され、使用されます。

ふむふむ

さらに続きます。

参考資料:フットボールの文化史 山本浩著
     FIFA100周年記念ムック 


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コメント 1

はねP

日本サッカー協会HPもリニューアルされましたね。ドイツへの旅立ちに気合が入りますね。帰国後にいい報告がリンクされるとよいですね。(^O^)

by はねP (2006-05-26 16:33) 

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